有効性試験について
有効性試験とは
有効性試験とは、原料や製品中の成分の有効性を評価・確認するための試験です。
化粧品では、新しく開発される化粧品、医薬部外品、機能性化粧品などに必要な試験を実施しております。
必要な有効性試験項目ならびにデザインを選択するために
化粧品・医薬部外品の開発において、有効性評価は製品の特長をアピールできる重要な要素です。しかし、どのような試験を実施すべきか、どの試験機関に依頼すべきか、悩む点が多々あります。
私たちは、国内外の信頼できる試験機関とのネットワークを活かし、お客様の製品開発をトータルでサポートします。必要な試験の選定から、信頼性の高い試験機関の紹介、試験結果の解釈まで、最適な有効性評価の道筋をご提案いたします。
お客様の大切な製品開発に関する試験について、まずはお気軽にご相談ください。専門スタッフが親身になってサポートいたします。
試験の種類
各種ガイドラインに従った有効性評価、もしくはお客様のご希望に合わせた有用性評価をご提案します。
種類 | 主な試験内容 | 特徴・目的 |
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抗シワ試験 | 日本香粧品学会「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づく試験。 |
目尻のシワに対して、一定期間使用することによる変化を評価します。 「乾燥によるシワを目立たなくする」または「シワを改善する」効能表現のために必要な試験。 |
UV測定 |
ISO 24444 (SPF) ISO 24442 (UVA) ISO 18861 (耐水性) ISO 24443 (in vitro UVA) FDA Broad Spectrum Boots Star Rating ISO 16217 耐汗性評価 耐砂性評価ほか。 |
紫外線に対する皮膚の反応(紅斑や黒化)を評価します。 SPF値やPA、耐水性表記のために必要な試験のほか、海外規制等に必要な試験等、ご提案します。 |
美白関連 | 日本香粧品学会「新規効能取得のための医薬部外品美白機能評価試験ガイドライン」に基づく試験、またはご希望に応じたオーダーメイド試験。 | 一定期間使用することによる、シミの変化などを評価します。 |
保湿 | 顔や唇、腕その他部位の水分量や水分蒸散量を測定。 | 1回使用時の保湿性、または継続的な使用による肌状態の変化を評価。 |
エイジングケア関連 | シワ、シミ、保湿のほか、たるみ、くすみ、毛穴の悩み、全体的な明るさ・透明感などに対する有効性評価。 | 希望する評価内容を自由に選択・組み合わせて試験します。 |
肌悩みごとに評価 | 敏感肌、赤みなどに対する評価。 | 希望する評価内容を自由に選択・組み合わせて試験します。 |
メイク製品関連 | ヨレ、くすみ、色持ち、シワ目立ち、毛穴落ちといったメイクアップ有用性・持続性を評価。 | 希望する評価内容を自由に選択・ご希望に合わせて試験します。 |
洗浄力 | クレンジング力、黒ずみ毛穴などに対する評価。 | 希望する評価内容を自由に選択・ご希望に合わせて試験します。 |
頭皮、毛髪関連 | 頭皮の状態、フケ、かゆみ、髪のしなやかさ、ツヤ、うるおい、手触り、抑毛、抜け毛防止などに対する評価。 | 希望する評価内容を自由に選択・ご希望に合わせて試験します。 |
口腔関連 | 口臭、歯、歯ぐきに関する評価。 | 希望する評価内容を自由に選択・ご希望に合わせて試験します。 |
におい関連 | 体臭の軽減、香りの持続性などに関する評価。 | 機器測定や、臭気判定士による官能評価など、希望する評価内容をご希望に合わせて試験します。 |
ボディケア関連 | スリミング、セルライト、バストアップ、デリケートゾーンに関わる評価。 | 訴求したい内容をお打ち合わせのうえ、試験内容をご提案します。 |
その他 | 唇、爪などの部位別評価、菌叢解析を含む菌評価など、お客様の目的に応じてご提案します。 | 訴求したい内容をお打ち合わせのうえ、試験内容をご提案します。 |
素材での評価
最終製品だけでなく化粧品原料、素材についての評価もご提案します。
種類 | 主な試験内容 | 特徴・目的 |
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ヒト試験 | 上記製品での評価と同様の評価が可能です。 | 訴求したい内容をお打ち合わせのうえ、試験内容をご提案します。 |
in vitro試験 |
・アンチエイジング エラスターゼ活性阻害試験 コラゲナーゼ活性阻害試験 ヒアルロニダーゼ活性阻害試験など。 ・皮膚 (炎症、アレルギー) アレルギー反応(抗原誘発)抑制試験 角化細胞炎症物質産生など。 ・美白 チロシナーゼ活性阻害試験 メラノーマ細胞試験など。 ・角層解析 BG染色 カルボニル化タンパク質染色など。 ・毛髪 毛乳頭細胞賦活試験 毛包幹細胞・色素幹細胞増殖試験など。 |
酵素、細胞を利用した評価が可能です。遺伝子発現解析も対応できます。 |
化粧品・医薬部外品の試験受託事例
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「シワ改善効果」「美白効果」など、化粧品・医薬部外品の訴求したい効果を裏付けるエビデンスは必須です。様々な試験方法を用いて、製品の有効性を明確に示すことで、消費者の購買意欲を高め、市場競争力を強化することができます。
試験依頼の流れ

よくあるご質問
- Q 有効性試験の結果を製品の広告やパッケージに記載できますか?
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A
はい、有効性試験の結果は、製品のマーケティングや広告に活用可能です。ただし、「科学的根拠に基づいた表現」である必要があり、国ごとに広告表現の規制が異なります。
例えば、化粧品で「シワを改善する」と表記する場合は、医薬部外品の認可が必要になる可能性があります。試験データをどのように活用できるかについては、法規制を考慮した上でご提案可能です。
- Q 有効性試験の被験者数はどのくらい必要ですか?
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A
試験の目的や試験方法によって必要な被験者数は異なりますが、一般的には以下の基準が参考になります。
ヒト臨床試験(化粧品・食品):20~100名程度
機能性評価試験(食品・サプリメント):50~200名程度
化粧品の官能評価試験(アンケート形式):30~100名程度被験者の人数は、試験の統計的な信頼性を確保するために重要な要素となるため、製品の目的に合わせて適切な規模を設計いたします。
- Q 有効性試験の実施にはどのくらいの期間がかかりますか?
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A
試験の種類によって期間は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
短期試験(1~4週間):保湿試験、即時リフトアップ効果試験、抗菌試験 など
中期試験(4~12週間):抗シワ試験、美白試験、血流改善試験 など
長期試験(3~6ヶ月):免疫機能試験、腸内環境改善試験、ダイエット試験 など製品の特性や市場投入スケジュールに応じた試験期間の設定が可能ですので、お気軽にご相談ください。