有効性試験について

有効性試験とは

有効性試験とは、原料や製品中の成分の有効性を評価・確認するための試験です。

生活用品・雑貨品の有効性試験項目は、企業が必要と考える試験を取得されている事が多いと思われます。

必要な有効性試験項目ならびにデザインを選択するために

生活用品・雑貨品では、企業が必要と考える試験を実施するケースが多いため、どの試験項目が必要か、どのような試験デザインで実施すれば良いかなど、その判断が容易ではありません。
私たちは、国内外の信頼できる試験機関とのネットワークを活かし、お客様の製品開発をトータルでサポートします。必要な試験の選定から、信頼性の高い試験機関の紹介、試験結果の解釈まで、最適な有効性評価の道筋をご提案いたします。
お客様の大切な製品開発に関する試験について、まずはお気軽にご相談ください。専門スタッフが親身になってサポートいたします。

試験の種類

各種ヘルスクレームに対する試験が可能です。

種類 主な試験内容 特徴・目的
物理化学的性状試験 融点、沸点、密度、蒸気圧、外観(色調、形状)、臭気、スペクトル、水溶解度、有機溶媒への溶解度、n-オクタノール/水分配係数、加水分解性、水中光分解性、解離定数、熱安定性など。 サンプルの性状を検証する試験。
成分分析 サンプル間の比較評価、成分の比較、成分の定量。 成分を検証する試験。
におい・かおり評価 におい評価、かおり評価、体臭成分の分析。 香気成分、異臭、体臭、デオドラント製品などを検証する試験。
透過性評価 皮膚各層への浸透量の測定や経皮透過量の測定など。 皮膚へ浸透しているか評価する試験。
ホルモン測定 一斉ステロイド分析、超高感度エストロゲン測定、甲状腺関連項目の測定、非浸襲性試料からの測定(毛髪)など。 ホルモンを測定する試験。
生分解性試験 化学物質の生分解性評価、海水中生分解性を含め、プラスチック(バイオプラスチックやマイクロプラスチック等)の生分解性評価。 生分解性試験は一定の条件で有機物がどの程度分解されるかを調べる試験。
菌測定 ウィルスへの効果測定、細菌・真菌への効果測定、アレルゲンへの効果測定、防腐・防カビ効力試験、微生物群集構造解析(菌叢解析)など。 細菌・ウィルスに関する測定。
繊維製品の摩擦試験 繊維製品等とヒト皮膚の間に生じる摩擦力を測定する。 摩擦力を測定する試験。
表面撮影 走査型電子顕微鏡(SEM)を使用して、詳細な表面形状を観察する。 キューティクルや繊維の表面形状の観察。

生活用品の試験受託事例

  • 除菌、抗菌、防臭など、生活用品の機能性を具体的なデータで証明することは、消費者の信頼獲得に不可欠です。安全性だけでなく、有効性も兼ね備えた製品開発をサポートいたします。

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試験依頼の流れ

試験依頼の4ステップを示すフロー図。「1. お問い合わせ・ご相談」「2. 試験計画の策定」「3. 試験実施」「4. 試験結果の報告」の順に進行。

よくあるご質問

Q 有効性試験の結果を製品の広告やパッケージに記載できますか?
A

はい、有効性試験の結果は、製品のマーケティングや広告に活用可能です。ただし、「科学的根拠に基づいた表現」である必要があり、国ごとに広告表現の規制が異なります。

例えば、化粧品で「シワを改善する」と表記する場合は、医薬部外品の認可が必要になる可能性があります。試験データをどのように活用できるかについては、法規制を考慮した上でご提案可能です。

Q 有効性試験の被験者数はどのくらい必要ですか?
A

試験の目的や試験方法によって必要な被験者数は異なりますが、一般的には以下の基準が参考になります。

ヒト臨床試験(化粧品・食品):20~100名程度
機能性評価試験(食品・サプリメント):50~200名程度
化粧品の官能評価試験(アンケート形式):30~100名程度

被験者の人数は、試験の統計的な信頼性を確保するために重要な要素となるため、製品の目的に合わせて適切な規模を設計いたします。

Q 有効性試験の実施にはどのくらいの期間がかかりますか?
A

試験の種類によって期間は異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

短期試験(1~4週間):保湿試験、即時リフトアップ効果試験、抗菌試験 など
中期試験(4~12週間):抗シワ試験、美白試験、血流改善試験 など
長期試験(3~6ヶ月):免疫機能試験、腸内環境改善試験、ダイエット試験 など

製品の特性や市場投入スケジュールに応じた試験期間の設定が可能ですので、お気軽にご相談ください。

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