歴史・沿革
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第1章
創業期
(1931-1945) -
第2章
戦後復興と成長期
(1945-1970) -
第3章
新時代への対応
(1971-1999) -
第4章
グローバル展開期
(2000-2014) -
第5章
グローバル成長期
(2015-現在)
第2章
戦後復興と成長期(1945-1970)
ヒット商品の誕生を機に、化粧品原料商社としての基盤を確立
Chapter2

大阪本社前にて。株式会社岩瀬健次郎商店として法人化した際の写真。
戦災を免れた東成区東今里の工場兼倉庫を拠点に、健次郎は復興への一歩を踏み出した。まず取り組んだのは、仕入れ業者との関係強化だった。「利は元にあり」を信条に、品質の確かな原料の確保に奔走。物資不足の中でも、仕入れ先との強固な信頼関係を築き上げていった。
1948年には資本金100万円で株式会社岩瀬健次郎商店として法人化を実現。1950年の民間輸入解禁は大きな転機となり、香料、蜜蝋、流動パラフィンなどの原料を海外から直接調達できるようになった。同年の朝鮮戦争による特需も追い風となり、事業は急速に拡大していった。

昭和43年に初めての自社ビルを建設。
1958年には東京営業所を開設し、首都圏への本格進出を果たす。さらに1960年には東南アジア向け製品の生産効率化を図るため東今里工場を増改築。高度経済成長期の消費ブームも追い風となり、1963年には売上高5億1千万円という過去最高を記録。1968年、道修町の本社ビル完成は、化粧品原料商社としての基盤確立を象徴する出来事となった。