エネルギー消費・温室効果ガスの削減
岩瀬コスファではエネルギー消費・温室効果ガス削減に努めています。なお、温室効果ガス(GHG)排出量については当社で排出するCO2のみをモニタリングし、「GHG Protocol」の基準に沿って算定しています。
スコープ1とスコープ2の削減
燃料の消費量は、当社のスコープ1にとって大きな影響を与えています。燃料消費の主な要因は、社用車での移動に伴う排出ですが、これを削減するために、可能な限りオンライン面談を優先すること、または社用車を電気自動車やハイブリッドカーに置き換えることを推進していきます。
スコープ3の削減
岩瀬コスファの流通・物流活動に伴う間接的な排出量の削減については、可能な限り輸送慣行の改善に努めています。特に商品の輸送における、よりGHG排出量の少ない輸送手段への切り替えや出荷・在庫の保管倉庫集約による輸送距離の短縮で、排出量の削減に取り組んでいます。これらの活動は、温室効果ガスの排出量だけでなく、大気汚染につながる揮発性有機化合物(VOC.)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)やその他の微粒子の化合物の削減にも貢献しています。
外部倉庫を集約することで、横持ち配送と商品の移動距離を削減し、物流活動に伴う排出量の減少を実現しました。また、一部地域での共同配送の開始により、製品出荷にともなう車両台数の低減に寄与し、さらなるCO2の排出量削減に取り組んでいます。今後、この取り組みを段階的に拡大することを目指しています。
GHG排出量削減ロードマップ ― スコープ1と2

目標・KPI・実績
温室効果ガス(GHG)排出量
KPI | 2021年度 実績 |
2022年度 実績 |
2023年度 実績 |
---|---|---|---|
Scope1 (tCO₂e) | 60 | 74 | 96 |
Scope2 (tCO₂e) | 356 | ※325 | 339 |
Scope3 (tCO₂e) | 49,996,860 | 40,967 | 47,639 |
購入した製品 | 49,982,891 | 38,816 | 45,523 |
資本財 | 13 | 156 | 62 |
Scope1,2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動 | 23 | 68 | 70 |
輸送・配送(上流) | 1,158 | ※984 | 976 |
事業から出る廃棄物 | 11,282 | 87 | 27 |
出張 | 41 | 37 | 127 |
雇用者の勤務 | 294 | 76 | 89 |
輸送・配送(下流) | 1,158 | ※742 | 765 |
※新計算方法で計算しなおした数値
より大胆な削減目標に向けて
岩瀬コスファでは、地球温暖化防止に向け、事業活動が環境に与える影響を評価し、特に二酸化炭素の排出量を削減することに取り組んでいます。再エネによる電力の調達や燃料削減の方針の策定により、2030年までにスコープ1と2を135tCO2e以下にし、温暖化を1.5℃に抑える目標の達成を支援していきます。
2023年には、実際の排出量をより適切に把握するため、従業員の通勤経路をより詳細に計算するなど、排出量の算定方法を変更しました。2024年も、排出量算定方法の精査に重点を置き、今後数年間で排出量における第三者保証を得ることを目指します。
また、気候変動が悪化する中、より大胆な目標を設定する必要性を感じ、間接的な排出量(スコープ3)も含むSBT(科学的根拠に基づく目標)を設定できるよう努めています。