持続可能な調達方針
岩瀬コスファは、より良い社会の実現、環境の保護、地域社会の発展を目指して、法令や諸規則を遵守するとともに、持続可能な調達活動を推進します。これらのコミットメントを実現するために、次の目標を達成するように努めます。
- サプライヤーのCSRに対する認知度の向上
岩瀬コスファは、CSR活動に積極的に取り組んでいる企業とビジネスを行うため、サプライヤー倫理要綱を策定し、認知度向上に努めるとともに、サプライヤー教育を通して、サプライヤーが環境破壊や法令に違反し、結果的にサプライチェーンを混乱させる可能性を低減するよう尽力します。- 2025年までに岩瀬コスファの主要なサプライヤー※の70%からサプライヤー倫理要綱への署名を得ます。
- 2025年までに岩瀬コスファの主要なサプライヤー※に対し、CSRアンケートを実施し、意見交換会などを通じて、サプライヤーのCSR認識の向上に努めます。
※主要なサプライヤーの定義: 仕入額50%以上を占める仕入先
- 持続可能な原料調達
岩瀬コスファは、持続可能な原料の調達に努めます。パーム油生産地における環境保全と、農園で働く人々の人権尊重を目的とした取り組みの一環として、2017年に国際的な非営利団体である「持続可能なパーム油に関する円卓会議(RSPO)」に加盟しました。- 岩瀬コスファは、2030年までにパーム油・パーム核油由来原料を100%RSPO認証原料にすることを目指します。
- 購買活動にかかわる従業員のCSR理解度の向上
岩瀬コスファは、調達方針を遵守し、公正な取引を推進します。ビジネスパートナーとの公正かつ健全な関係の確立と法令の遵守について、購買活動にかかわる従業員にサプライチェーンにおける社会的、環境的問題に関する教育訓練の機会を提供し、CSR活動に対する理解度の向上を図ります。- 購買活動にかかわる従業員に、公正な取引に関する研修を毎年実施するように努めます。
この持続可能な調達方針は、岩瀬コスファのCSR推進室長がモニタリングした上で毎年見直し、CSRレポートを通して、ステークホルダーの皆様に公開します。
- 購買活動にかかわる従業員に、公正な取引に関する研修を毎年実施するように努めます。
目標・KPI・実績
RSPO (Roundtable on Sustainable Palm Oil・持続可能なパーム油のための円卓会議)
岩瀬コスファは2017年からRSPOに加盟し、パーム油の生産地における環境保全と人権尊重に配慮した認証原料の調達に努めています。2023年現在までに海外拠点のすべてでRSPO認証を取得しており、RSPOが推進するビジョンと価値観を共有し、「RSPO P&C (2018)」を基に原料調達を行うことに取り組んでいます。
2030年までにパーム油・パーム核油由来原料の100%をRSPO認証原料に切り替えることを目指しており、2023年度は取引量全体に占める59.67%がRSPO認証原料でした。

KPI | 2030年度 目標 |
2023年度 目標 |
2023年度 実績 |
---|---|---|---|
RSPO認証原材料調達率(%) | 100 | 55 | 59.67 |
紛争鉱物
岩瀬コスファは紛争地域での非人道的行為、反政府組織の資金源となり得る取引に加担しません。規制にかかわる紛争鉱物を調達しないため、該当するすべての取引先と取引原料に関するコンフリクトフリーの証明書を交わし、責任ある鉱物調達を推進します。また、証明書が確認できないサプライヤーとは継続取引を行わない場合があります。
- 紛争鉱物レター(製品が紛争鉱物を使用していないことを証明する証明書)(対象社数 4社/4社) 100%
2024年に、鉱物調達に関する管理方法を改善し、すべてのステークホルダーと協力するとともに、サプライチェーンにおけるリスクをさらに軽減することを目指します。
OECDの「責任ある企業行動のためのデュー・ディリジェンスガイダンス」及び「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンスガイダンス」を参照し、当社の持続可能な調達方針を再定義するとともに、リスクベースアプローチ(リスクを特定・対処・軽減する)を用いて事業活動を行うよう努めていきます。
森林破壊のない原料調達
パーム栽培は世界における森林破壊の主要な原因のひとつであり、森林や自然生態系が地球環境に与える影響は、気候変動の緩和や生物多様性の保全に重要な役割を担っています。
この危険的状況に対処するため、早急に行動を起こさなければならないことが徐々に明らかになっています。
パーム栽培は様々な人権問題、特に先住民の搾取や児童労働・強制労働にも関連しており、パーム由来原料の調達が当社の事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があることから、そのリスクを軽減するよう努めています。
そこで、当社では森林破壊のない原料調達を実現することを目指し、2030年に向けたロードマップを策定し、Accountability Framework Initiative (AFi)の12原則に沿って森林破壊ゼロの調達を目指しています。このロードマップのファーストステップとして、2022年にはNDPE(No Deforestation, No Peat, No Exploitation、森林減少禁止、泥炭地開発禁止、搾取禁止)原則を支持し、これに基づく調達の実現を目指すというコミットメントを本レポートを通じて公表し、サプライヤー倫理要綱にも追記しました。
今後、事前アセスメントを実施し、森林破壊に関する具体的な方針を策定するよう努めていきます。

認定品の調達・販売
岩瀬コスファは、持続可能な原料調達に関する認証を取得・維持することにより、より持続可能なサプライチェーンの構築に努めており、以下の認証を取得している原料を積極的に取り扱います。
- RSPO認証
- REACH認証(環境に影響を与える可能性のある化学物質の年間使用量が1トンを超える場合)
- Ecocert/Cosmos認証
- ハラル/ビーガン認証